東京大学のアイヌ遺骨・副葬品の返還を求める申し入れ行動を行なう
ピリカ全国実・関東グループ(大盛 力)
10月18日午後、川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんと宇梶静江さん(首都圏在住)の2人のアイヌ民族と共に、「東大のアイヌ民族遺骨を返還させる会」(以下、「東大・返還させる会」)の仲間達が、東大に対するチャランケ(話し合い)を求めて本郷キャンパスに結集した。
東京大学当局(総合企画室総務課)は、事前の申入れに対して、アイヌ民族遺骨は「適切に保管している」等と理由にならない理由で、話し合いを拒否してきた。本部棟の正面玄関には警備員と職員が立ちふさがり、一切私たちの質問に応え無いばかりか、パトカー2台と10数人の制服警官が駆けつけ申入れ行動を監視・威圧してきた(写真・裏面)。私たちは、「遺骨と副葬品をアイヌ民族に返還せよ」とシュプレヒコールを叩きつけ、東大赤門前で情宣活動を行ない、夕方からの「東大のアイヌ民族遺骨を返還させよう10/18集会」(共同主催・「東大・返還させる会」/ピリカ全国実・関東グループ)に合流した。
「10/18集会」は、主催者あいさつとして以下、述べられた。
〈東京大学は、「慰霊・研究施設」建設のために文部科学省が調査した「回答」(「調査票)で、「個体ごとに特定できたもの」の合計198体、「個体が特定できなかったもの」合計6体と記載している。そのほとんどを採集したのが小金井良精医学部教授である(「個体」182体、「特定できないもの」6体)。小金井は、1888〜1889年にかけて北海道や北方諸島でアイヌ民族の墓を暴き頭骨や副葬品を略奪した。彼はアイヌ民族を「無気力の人種」「頽廃人種」と決めつけ、「何れ〔いずれ〕滅亡するであろう」などと「滅びゆく民族論」を唱えた。これこそ「優勝劣敗」の社会ダーウィニズム(社会進化論)である。
また東大は、アイヌ民族の血液を「二度と再び採血できぬ貴重なもの」と自慢し、保管している(「東京大学学内標本資料の概要」1976年発行)。
東大は、創立以来、一貫して全国の大学の頂点として君臨し指導・領導してきた。国家政策のためのアイヌ差別研究も同様である。私たちは今日の闘いを第一歩として、アイヌ民族の遺骨と副葬品の返還をかちとるために東大に対する闘いをひろげげよう。〉
川村さんは、北海道大学医学部が、今年3月に発表した「報告書」について、怒りを込めて弾劾した。1985年、北大から川村さんたち旭川に5体が「返還」された。しかし「報告書」は、現在も北大には「返還済み」と同じ地域と識別番号が記載している遺骨2体(全体では釧路2体、門別1の合計5体)が存在しているというズサンきわまりないものだ。川村さんは、北大、東大、京大、阪大に対する闘いを強化して、2018年に完成予定の「慰霊・研究施設」建設に反対しようと提起した。宇梶さんは、「遺骨は、大地に返すべきだ」と訴えた。集会は、今後の闘いにむけ質疑討論を行ない終了した。
ピリカ全国実・関東グループ(大盛 力)
10月18日午後、川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんと宇梶静江さん(首都圏在住)の2人のアイヌ民族と共に、「東大のアイヌ民族遺骨を返還させる会」(以下、「東大・返還させる会」)の仲間達が、東大に対するチャランケ(話し合い)を求めて本郷キャンパスに結集した。
東京大学当局(総合企画室総務課)は、事前の申入れに対して、アイヌ民族遺骨は「適切に保管している」等と理由にならない理由で、話し合いを拒否してきた。本部棟の正面玄関には警備員と職員が立ちふさがり、一切私たちの質問に応え無いばかりか、パトカー2台と10数人の制服警官が駆けつけ申入れ行動を監視・威圧してきた(写真・裏面)。私たちは、「遺骨と副葬品をアイヌ民族に返還せよ」とシュプレヒコールを叩きつけ、東大赤門前で情宣活動を行ない、夕方からの「東大のアイヌ民族遺骨を返還させよう10/18集会」(共同主催・「東大・返還させる会」/ピリカ全国実・関東グループ)に合流した。
「10/18集会」は、主催者あいさつとして以下、述べられた。
〈東京大学は、「慰霊・研究施設」建設のために文部科学省が調査した「回答」(「調査票)で、「個体ごとに特定できたもの」の合計198体、「個体が特定できなかったもの」合計6体と記載している。そのほとんどを採集したのが小金井良精医学部教授である(「個体」182体、「特定できないもの」6体)。小金井は、1888〜1889年にかけて北海道や北方諸島でアイヌ民族の墓を暴き頭骨や副葬品を略奪した。彼はアイヌ民族を「無気力の人種」「頽廃人種」と決めつけ、「何れ〔いずれ〕滅亡するであろう」などと「滅びゆく民族論」を唱えた。これこそ「優勝劣敗」の社会ダーウィニズム(社会進化論)である。
また東大は、アイヌ民族の血液を「二度と再び採血できぬ貴重なもの」と自慢し、保管している(「東京大学学内標本資料の概要」1976年発行)。
東大は、創立以来、一貫して全国の大学の頂点として君臨し指導・領導してきた。国家政策のためのアイヌ差別研究も同様である。私たちは今日の闘いを第一歩として、アイヌ民族の遺骨と副葬品の返還をかちとるために東大に対する闘いをひろげげよう。〉
川村さんは、北海道大学医学部が、今年3月に発表した「報告書」について、怒りを込めて弾劾した。1985年、北大から川村さんたち旭川に5体が「返還」された。しかし「報告書」は、現在も北大には「返還済み」と同じ地域と識別番号が記載している遺骨2体(全体では釧路2体、門別1の合計5体)が存在しているというズサンきわまりないものだ。川村さんは、北大、東大、京大、阪大に対する闘いを強化して、2018年に完成予定の「慰霊・研究施設」建設に反対しようと提起した。宇梶さんは、「遺骨は、大地に返すべきだ」と訴えた。集会は、今後の闘いにむけ質疑討論を行ない終了した。